布オムツとエコロジー


新生児は、一日に、10回以上はオムツを替えます。
おしっこを吸った紙オムツが1日10枚3日で30枚とすると、ごみの日に出すゴミ袋を、今までよりも、もう一袋
増やさないとならなくなるはずです。

紙オムツだけで、年間のごみが、一年で1トン近くになります。
それから計算した場合は、オムツでいっぱいになったごみ袋が一つ3キロになるとすると、300枚分程度です。

紙オムツをやめて布オムツにすればどうでしょうか。
布オムツを使った割合だけ、ごみは減っていきます。
紙オムツをやめて、布オムツにすべて変えた場合、ごみの量は激減します。


1年300枚分のごみ袋の値段。節約できたとしたら、嬉しいでしょうか??
嬉しい人もいれば、微々たる金額だと思う人もいるかもしれません。
では、今はやりのエコバッグ、どう思いますか?
ごみ袋生産にかかる、石油や、輸送費などが、地球環境に悪いといって、マイバッグを使ったり、自治体が、その名前の印刷されたごみ袋を生産したり。。。
「それって、そのほうがホントに地球にいいの??」と、誰もが一度は思うのではないでしょうか。
その点、300枚のごみ袋を、使うのか、使わないのか、という行為、どちらがエコでしょうか?
わかりやすいですよね。

燃えるごみ、なぜ焼却するのでしょうか?ごみは、燃えてなくなってしまうのではありません。燃やすことによって、ごみの量を減らすのです。ごみは燃やすと、1/10程度に小さくなります。燃えないごみは粉砕するだけですので、燃えるごみほどは、量が減りません。
そして、最終的にすべてのごみは、山か、海に埋められるのです。
でも、日本では、最終処分地(埋めたて場)が足りません。既に埋め立てられているごみをもう一度掘り出し、焼却などで体積を減らして、また埋めなおす、という事業もあるほどです。
最終処分地は、どこにでも作れるわけではないのです。
人家や、農地、飲み水などの水源から離れたところでしか、埋めたて場にできません。
「燃えないごみ」が燃やせないのは、ダイオキシンなどの有害物質がでてくるのを防ぐためです。しかし、粉砕して埋められても、埋めたて場の中でなんらかの化学反応などで、ダイオキシンなどの有毒物質や、メタンガスなどが流れ出し、土壌や地下水、飲み水へ汚染する恐れがあります。だから、ごみ埋め立て場はみんなに嫌われるのです。
まさに、ごみの埋めたて場は、人間が快適に住むための、地球環境を、直接破壊するのです。


生まれてくる赤ちゃんのために、ほとんどのママたちは綿100パーセントの肌着を用意します。中にはちょっと高級なオーガニックコットンの肌着やお布団を用意する方もおられるでしょう。でも、赤ちゃんに24時間履かせる紙おむつ、一体どんな素材でできているのでしょうか?
たとえば、パンパースの入れ物に表示された、紙おむつの素材をみてみましょう。

■表面剤:ポリオレフィン不織布

  (→紙オムツの一番外側、直接肌に接する部分です。)

■吸収剤:ポリエステル不織布・ポリオフィレン不織布・綿状パルプ・高分子給水材

 ( →紙オムツの内部でおしっこをキャッチする、高分子吸水材(高分子ポリマー)などでできています。使用済み紙オムツの中では、ゼリー状になって水分をキャッチします。)

■防水材:ポリエチレンフィルム

  (→吸収したおしっこを外にもらさないための、ポリオレフィンフィルム製の防水シートでできています。通気性をよくするために、小さい穴があけられています。)

■止着材:粘着テープ

 ( →おむつをとめるテープです。)

■伸縮材:合成ゴム

 ( →おむつに伸縮性を与えて、赤ちゃんが動きやすくするためです。)

■結合材:ホットメルト粘着材

  (→樹脂を熱して各パーツをくっつける接着剤のことです。)

 

と書いてあります。(→部分は、私からの説明です。)
これ以上の詳しい材料の説明は、社外秘となっており、一般公開はされていません。

 

「紙」という成分はありませんね。

紙とは、「木材などの植物から取り出した繊維状物質(パルプ)を水の中に分散させ、それを網や簀(す)の上に均一な(薄い)層、いわゆるシート状を形成するように流出させ、からみ合わせて、さらに脱水したのちに、乾燥したもの」です。定義上は、ガラスやセラミックなどでも、繊維でさえあれば、紙であるということになります。
しかし、現在は、一般的には、植物繊維のみを用いて作られたものを紙、それ以外の合成繊維や金属繊維を混ぜて作られているものを「不織布」と呼びます。

不織布、とは、繊維同士を色々な方法で結合させたシート状の材料です。赤ちゃんのおしりふき、飲食店で出てくるおしぼり、マスク、CDロムのケースなど、日々よくみかけますよね。
どんな繊維でもよくどんな作り方でも、不織布になるのですが、紙オムツに使われる不織布の製造方法は、平らに重ね合わせた繊維に接着剤を施し、熱を加えてシート状にしたものです。

表面材や、吸収材には、「ポリエステル不織布」「ポリオフィレン不織布」が使われています。つまりこれは決して布ではなく、石油からできているのです。

吸収材の一部にある「綿状パルプ」に、唯一石油ではない「パルプ」が使われています。パルプとは、木材や草から抽出した繊維のことで、主に製紙に用いられます。

 

では、実際にどんなものなのか、ちょっと紙オムツを分解してみて見ましょう。

紙オムツの内側の表面材をぺりっと破ってみると、これが「綿状パルプ」です。綿のようなものです。

kamiomutu-1.jpg

 そしてその奥にあるのが、「高分子吸収材」です。乾燥時は粉状で、濡れると水を吸ってゼリー状の粒粒になります。自重の何十倍もの多量の水分を吸収することができるのです。kamiomutu-2.jpgkamiomutu-3.jpg成分表示を見ながら、紙オムツをよく見てみると、これはまさに石油でできた製品であることがよくわかります。

 そもそも昔は、紙おむつは本当に紙でできていました。
1980年代に、「高分子吸水材」がアメリカで発明され、紙おむつに利用されるまでは、紙おむつの吸収体は、主にパルプからできていたのです。
今も、パルプは吸水材に綿状パルプとして、表示されていますね。ですから、「紙おむつ」という名前がまったくの嘘ではありませんが、「石油おむつ」の方が正確です。
ちなみに英語では、「disposable diapers」といいます。paper(紙)ではなく、disposable(捨てられる)diaper(おむつ)です。

乳幼児のおむつは2009年、80億枚、大人用紙オムツは、2009年50億枚使われています。

(社団法人日本衛生材料工業連合会データによる)

また現在は、使い終わった紙おむつを燃料として再利用するという試みもあります。また、イギリスでは、使用済みの紙オムツを洗浄し、吸収ポリマー、パルプ、プラスティックに分別され、製品用やエネルギー資源として使用するという試みも最近はなされています。けれど、それらは、老人施設などが主で、一般化されているとはいえません。

高齢社会の中、年々増え続けえていく紙オムツの総需要。

紙おむつは、使い捨て石油製品です。あなたも使い続けますか?

 

 

 

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