はじめて布おむつを用意される方のために、「布おむつの選び方」 (←クリックでジャンプします。)でご説明しましたが、オムツカバーに入れる吸収体として、「成型オムツ」以外に、昔ながらのサラシのおむつはとても便利です。
さらしの布オムツとは、このように、木綿の布を輪っかになるように縫っただけのものです。
「サラシ」ってなあに??
サラシとは、「晒(サラ)し木綿」のことで、生地(生機・きばた)を、昔は灰汁と石灰などで煮沸し、天日にさらして白くしたところから「サラシ」と呼ばれます。木綿糸を平織りという織り方で織ったもので、浴衣などと同じ織り方です。
現在は、手芸やさんなどで、売っています。10m(一反)のもので1000円程度です。インターネットでも、「さらし」で検索すればたくさん扱っているお店を探せます。
どうやって使うの?
このように、オムツカバーの中にいれて、吸収体として使うのが便利です。たとえば下の写真はファジバンズの布オムツカバーですが、
このオムツカバーに入れる吸収体として、さらしの輪オムツも畳んで使うことができます。下の写真は、さらし布輪オムツを、オムツカバーに入るくらいの大きさに、畳んで置いたものです。
この上に、成型オムツの薄い布やネットを重ねて使ってもいいし、
さらに、この上の写真のように、さらしおむつの上に、成型オムツを重ねて、おしっこがもれないように工夫して使います。さらしおむつを2枚重ねて、土手のように組み合わせて、もれないように工夫したり、それぞれのママのやり方で使うことができます。
サラシ布輪おむつのいいところ
1.ママの好きなように工夫して畳んで使えること
2.乾きやすいこと
3.綿なので、化繊の成型オムツよりも、赤ちゃんの肌に負担が少ないこと
4.安くつくこと(1000円程度で7枚くらい作れます)
特にママにとっては2.の「乾きやすいこと」というのは、非常にありがたいです。成型オムツは、分厚いためなかなか乾かず、また生地が傷むので、乾燥機もかけられません。その点、昔ながらのこの布オムツは、パラソルハンガーさえあれば、場所もとらず、非常に早く乾燥します。
サラシ布輪おむつの作り方
1.サラシを140センチ程度ずつ切ります。このように、布をおりたたんでから、一気に切ると早いです。10mのサラシであれば、140センチが7枚とれて、20cm余る計算になります。図のように、70センチごとに折って、片側だけ切っていくと手早く切れます。
2.1センチずらして布を重ね、端から1センチのところ(水色で示すところ)を縫います。ミシンでも手縫いでも、かまいません。縫い目は直接おしりに触れないように畳めるので、縫い目がごつごつしていても気にしなくて大丈夫なのです。
3.縫えたら、140センチの布がこのように輪になりますね。
4.縫い代の2センチの方を、1センチの縫い代に巻き込みます。
5.巻き込んでそのまま倒し、下の布まで縫ってとめつけます。(ピンクの線)
これで、完成です。この縫った側が、裏面となります。でも基本的には、輪っかにさえなっていれば大丈夫。ママの好きなようにどんな縫い方をしても、縫い目さえおしりにあたらないように畳めば問題ありません。とりあえず、成型オムツを用意しようとしている方も、このさらしの布オムツも、一反(10m)分用意しておかれることをオススメします。成型オムツのお洗濯が間に合わなくなったときや、おしっこの量が増えて、成型オムツでは漏れてしまうときなどに、組みあわせて使うと漏れにくく、大変便利だと思います。
サラシ布オムツは、好きなように折りたたんで、オムツカバーの中の吸収体として、このように使います。←クリック! もれやすい時には2枚重ねて使えます。